図形問題で、こんな様子はありませんか?
- サイコロの展開図が頭の中で組み立てられない
- 立体の「見えない後ろ側」にある積み木を数え忘れる
- 補助線をどこに引けばいいのか全く検討がつかない
中学受験の算数において、計算と並んで大きなウェイトを占めるのが「図形」です。そして、最も個人差が大きく、一度苦手意識を持つと克服が難しいのもこの分野です。
「うちの子はセンスがないから…」と諦める必要はありません。図形能力は、生まれつきの才能ではなく、「幼少期の物理的な体験」と「紙の上でのトレーニング」で後天的に伸ばせます。
1. 画面の中の図形は「死んでいる」?
最近は、タブレットのアプリで立体図形をグルグル回せる教材も増えています。一見分かりやすいのですが、実はこれだけでは「空間認識能力」は育ちにくいと言われています。
なぜなら、「自分で動かしていないから」です。
指先でスワイプして画面が回るのと、実際に自分の手で積み木を持ち上げ、裏側を覗き込み、重さを感じるのとでは、脳への情報量が桁違いです。「ここに出っ張りがあるな」「こっちから見ると四角に見えるな」という実体験のストックがないまま、いきなりペーパー上の図形問題に取り組んでも、脳内でイメージを再現することはできません。
2. 「見えない線」を見る力

実体験があるからこそ、紙の上でも「裏側」が見えるようになる
図形が得意な子は、紙に描かれた平坦な図を見た瞬間に、頭の中でそれを「3D」に変換しています。もっと言えば、描かれていない「裏側の線」や「内部の構造」までが、透視するように見えているのです。
この力を養う最強のツールが、実は「積み木」です。
Study Portで公開している「積み木数え」のプリントは、単に数を数えるためのものではありません。「見えているブロックの下には、必ず支えとなるブロックがある」という重力のルールを脳に刷り込み、見えない部分を論理的に補完するトレーニングなのです。
3. 補助線は「思考の足跡」
高学年の図形問題における最大の壁は、「補助線」です。「ここに線を引けば解ける!」と気づけるかどうかで、勝負が決まります。
では、どうすれば補助線が見えるようになるのでしょうか?それは、「図形を切り刻んだ経験」の数に比例します。
▼ 紙だからできる「試行錯誤」
デジタル画面では、あらかじめ設定された場所にしか線を引けないことが多いですが、紙と鉛筆なら自由です。「あ、ここに引いたら三角形ができた!」「あれ?こっちじゃなかった」
この泥臭い試行錯誤の跡(消しゴムの跡)こそが、図形センスを磨きます。何度も線を引いては消すというプロセスを通じて、脳内に「正解へのルート」がデータベースとして蓄積されるのです。
4. 今すぐできる「具体」と「抽象」の往復

「実物」と「プリント」を行き来することで、脳の変換機能が鍛えられる
もしお子様が図形問題で行き詰まっているなら、一度鉛筆を置いて、実物の積み木や空き箱を持ってきてください。そして、プリントと同じ形を作らせてみてください。
- プリントの問題を見て、積み木を組む(2次元→3次元)
- 組んだ積み木を横から見て、その形を紙に描く(3次元→2次元)
この「具体(実物)」と「抽象(プリント)」の往復運動こそが、空間認識能力を飛躍的に高める近道です。Study Portのドリルは、ご家庭にある積み木とセットで活用することで、最高の教材へと進化します。
まとめ:センスは「手」で作られる
図形はセンスだという言葉に逃げてはいけません。そのセンスの正体は、幼少期からどれだけ物体に触れ、崩し、描き、悩み、手を動かしてきたかの総量です。
タブレットを見るだけの学習から、手を動かす学習へ。
Study Portの図形ドリルで、お子様の脳内に「立体的な世界」を築き上げてください。

